荷物棚にバッグ

私は他の人と一緒に電車に乗るのが好きではない。

1人で乗るのが好きだ。

1人だと乗車時間が自由時間になる。

飲み会なども現地集合、現地解散を基本にしている。

電車に乗る時、どの車両のどの位置を好むかは人それぞれである。

駅によって構造は異なるが、ホーム中央に跨線橋を設けた橋上駅が比較的多い。

私は下車駅の階段やエスカレーターから遠くても、空いている車両が好きである。

もちろんそうでない人も多い。

だからエスカレーターや階段に近い中央部の車両は混むのだろう。

車内が混んでいる時も私はできるだけ奥に詰め、荷物棚にバッグをのせてつり革につかまる。

しかしそうでない人も多く、乗降扉の近くはいつも混雑している。

誰かと一緒に電車に乗り、その人の好みが私と違う場合、私はどうしても相手に合わせてしまう。

「この車両が階段に近いですよ」。

「3つ目で降りるのでドアの近くにいましょう」。

そう言われると「嫌です」とは言いにくいものだ。