太陽に照らされて

かすかな気配が、茂みの中で、動き続けている・・・

裕太は警戒して、クルリと振り向くけれど、何も出てこない・・・

おかしいなぁ~と、頭をひねりつつ、今度は立ち上がって、辺りを見回した。

シン・・・と静まり返り、このあたりまでは、人もあまり、入ってこれないようだ。

裕太は安心して、景色に目をこらすと、太陽に照らされて、

水平線がキラキラと輝いている。

灯台は見えないのかなぁと、目をこらすけれど、こちらからは見えない。

ふと思い返すと、灯台は、反対側の入り江の方にあるようで、

後でいって見よう・・・と、思いたった。

 

ふと・・・«神様の通り道»は、どこにあるのだろう・・・と

見下ろすけれど、残念ながら、ここからはわからない・・・

別名「神の住んでいた島』  と称された島・・・

まだ探す余地はありそうだ・・・と、目をこらして見回した・・・

なんとか、みつけられたら、いいのだろうが・・・

そんな物思いにふけっていた。